幼なじみが連れてきた結婚相手がすごい俺様だった話
「いや、駄目だわ。
 この子、意外にやり手だから、私の仕事を奪われかねないわ」

 すると、望都子も起き上がり言った。

「そうね、駄目ですね。
 意外にやり手だから、ママの座を奪われかねません」

 ……いや、どっちもいりませんから、と晴乃は思う。

「あ、あれ行けばいいじゃない。
 ほら、町内会の旅行。

 フィアンセってことで同行したら?」
と西子が言い出した。

「あのー、それ、みなさんも行かれるんじゃないんですか?」
と晴乃が訊くと、

「行くわよ」
と二人はまた声をそろえて言う。

「あれ、あの人も来るの?」
と西子が望都子に訊いている。

 お父さまが来るかどうか、一応、気にしているようだ。
< 214 / 270 >

この作品をシェア

pagetop