幼なじみが連れてきた結婚相手がすごい俺様だった話
「えっ?
駄目に決まってるじゃないの、遠方に旅行とか。
結婚本決まりでもないのに」
ねえ? と望都子は西子に言う。
「ええ~?
行き遅れるより、いいんじゃないの?」
……どうでもいいけど、なんで、この二人はつるんでいるんだろうな、と思いながら、晴乃はリビングのソファでくつろいでいる二人を見下ろしていた。
二人とも奥様連中が集まるなんとかの会とやらのボランティアに駆り出されて、ぐったりなのだそうだ。
「私、この後仕事だわ。
代わりに行ってよ、望都子」
「私だって仕事です。
代わりに行ってください、西子先輩」
なんか二人とも素になって、学生時代に戻っている……。
二人同時にこちらを見て言った。
「代わりに行って、晴乃」
「代わりに行ってちょうだい、晴乃さん」
なんで、そんなときだけ気が合うんです、と思ったが、西子は慌ててソファから身を起こして言う。