幼なじみが連れてきた結婚相手がすごい俺様だった話
「……お店は持ち直しましたけど。
 いいおうちの奥様は付き合いも多く、窮屈ですし。

 あなたから夫を奪ったというより、押し付けられた感じだし。
 あなたの娘は手がかかるし」

「晴乃なんて、必死になって面倒見なくてもいいのよ。
 この子は、放っておいても育つわよ」

 ……育ちません。

 よいしょ、と西子は立ち上がった。

 昔は、よいしょと言って立ち上がりはじめたら年だとか言ってたのにな、と思いながら、晴乃は見たが、西子は相変わらずの艶やかな笑顔で言う。

「晴乃は、意外に芯がしっかりしてるんだから。
 大丈夫。

 ……ま、私、あんまり育ててないけど。

 晴乃はさー、あっちの親に似てるのよ」

「わかりますっ」
と望都子が膝を打つ。
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