【ピュア青春BL】幼なじみの君と、ずっとミニトマトを育てたい。
「由希くん、口を閉じてもいいよ」
「えっ、じゃあミニトマト口に入らないよ?」
「うん、大丈夫だよ」
そう言いながら俺はミニトマトを小皿に戻した。
「由希くん、今から恋人らしいこと、するね」
そっと由希くんに顔を近づける。そして軽く、一瞬だけ唇を重ね合わせた。由希くんはビクッと大きく揺れた。俺は何をやってしまったのだろうと恥ずかしくなって、すぐに由希くんから顔を離した。由希くんは目を全力で開き、顔を真っ赤に染めながら呆然としている。
「い、今のって、律くんの口と、僕の口……」
「ご、ごめん。許可とらずにいきなり……」
由希くんの反応を見ると、俺はやってしまった行為に反省した。
「本当にごめん。嫌わないで? 由希くんが可愛すぎて、愛しすぎて、つい……」
もう嫌われてしまったら、生きていけない。俺は必死に許しを乞う。
「嫌うわけがないよ。だって、律くんだもん」
ゆっくりと丁寧に由希くんは言った。
由希くんを泣かせてしまったり、何かをしでかしたりしてしまうと必ず一番に考えてしまうのが「嫌わないで」だ。それを今、完全に否定してくれた。
「ありがとう、由希くん。あの、その、今の……嫌ではなかった?」
「い、今のって、キ?」
「そう、キ」
キスって言葉、由希くんの前ではなぜか恥ずかしくて言えない。
「嫌じゃないよ。だって、僕もしたいと思ったし。もう一回してみる? 不意打ちではなくて、ちゃんとしているのを……」
「いいの?」
「うん、いいよ」
由希くんからこうやって誘ってくれるのは珍しい。
許可を得たものの、見つめられると動けなくなった。どうすればい良いのか、頭がまわらない。
「あ、あの、律くんの方が、攻めだと思うので、来ていただいても良いですか?」
〝攻め〟とは、由希くんの大好きな漫画のBL世界のカップルには攻める方と受ける方がいて、名前の通り、攻める方だ。
「俺が、攻めか……」
「うん、僕は絶対攻めなんてできないよ」
「分かった。やってみる」
どんな会話を今俺たちはしているのだと思いながら、由希くんの顔を見つめた。ふわっとしている茶色の地毛、白い肌、くっきり二重の大きな目、さくらんぼ色した綺麗な形の唇。
俺はごくりと唾を飲む。由希くんの左頬に手を添えると、そっと顔を近づけた。ドクンと心臓が大きく鳴った。由希くんは目を閉じたから、俺も一緒に目を閉じてみる。そして、柔らかなキスをした。
「えっ、じゃあミニトマト口に入らないよ?」
「うん、大丈夫だよ」
そう言いながら俺はミニトマトを小皿に戻した。
「由希くん、今から恋人らしいこと、するね」
そっと由希くんに顔を近づける。そして軽く、一瞬だけ唇を重ね合わせた。由希くんはビクッと大きく揺れた。俺は何をやってしまったのだろうと恥ずかしくなって、すぐに由希くんから顔を離した。由希くんは目を全力で開き、顔を真っ赤に染めながら呆然としている。
「い、今のって、律くんの口と、僕の口……」
「ご、ごめん。許可とらずにいきなり……」
由希くんの反応を見ると、俺はやってしまった行為に反省した。
「本当にごめん。嫌わないで? 由希くんが可愛すぎて、愛しすぎて、つい……」
もう嫌われてしまったら、生きていけない。俺は必死に許しを乞う。
「嫌うわけがないよ。だって、律くんだもん」
ゆっくりと丁寧に由希くんは言った。
由希くんを泣かせてしまったり、何かをしでかしたりしてしまうと必ず一番に考えてしまうのが「嫌わないで」だ。それを今、完全に否定してくれた。
「ありがとう、由希くん。あの、その、今の……嫌ではなかった?」
「い、今のって、キ?」
「そう、キ」
キスって言葉、由希くんの前ではなぜか恥ずかしくて言えない。
「嫌じゃないよ。だって、僕もしたいと思ったし。もう一回してみる? 不意打ちではなくて、ちゃんとしているのを……」
「いいの?」
「うん、いいよ」
由希くんからこうやって誘ってくれるのは珍しい。
許可を得たものの、見つめられると動けなくなった。どうすればい良いのか、頭がまわらない。
「あ、あの、律くんの方が、攻めだと思うので、来ていただいても良いですか?」
〝攻め〟とは、由希くんの大好きな漫画のBL世界のカップルには攻める方と受ける方がいて、名前の通り、攻める方だ。
「俺が、攻めか……」
「うん、僕は絶対攻めなんてできないよ」
「分かった。やってみる」
どんな会話を今俺たちはしているのだと思いながら、由希くんの顔を見つめた。ふわっとしている茶色の地毛、白い肌、くっきり二重の大きな目、さくらんぼ色した綺麗な形の唇。
俺はごくりと唾を飲む。由希くんの左頬に手を添えると、そっと顔を近づけた。ドクンと心臓が大きく鳴った。由希くんは目を閉じたから、俺も一緒に目を閉じてみる。そして、柔らかなキスをした。