【ピュア青春BL】幼なじみの君と、ずっとミニトマトを育てたい。
律くんの部屋に入ったのは、何年ぶりだろう。ソワソワした気持ちがおさまらない。モンキーバナナを全て黒いローテーブルのど真ん中に置くと、辺りを見渡した。相変わらず僕の部屋と違って無駄なものがなくて、とても綺麗。
見渡していると本棚にある教科書に紛れて、僕の好きな小説『キミと手をつなぎたい』が目に入ってきた。律くんも、読むのかがすごく気になる。いや、読むからここにあるのか。ドラマの歌も知っていたし、共通点が見つかり気持ちが高まる。
他にも律くんは今、どんなものに興味を持っているのか気になる。再び全体を眺めていると、開いていたクローゼットの中に、見覚えがあるものがたくさん入っている箱が見えた。勝手に覗いてはいけないと思いつつも覗いてしまう。
僕が作ったぬいぐるみに、僕が書いた絵や手紙……僕に関わるものばかり?
箱の中に手を伸ばそうとした時、背後に気配がした。振り向くと律くんがいちごミルクのパックとコーラのペットボトルを持ちながら立ち止まっていた。
「か、勝手に覗いて、ごめん」
そう言いながら慌てて僕は箱から離れる。
心臓がドクドクと波を打つ。どうして僕と関わったものばかりが入っているのだろう――。
見渡していると本棚にある教科書に紛れて、僕の好きな小説『キミと手をつなぎたい』が目に入ってきた。律くんも、読むのかがすごく気になる。いや、読むからここにあるのか。ドラマの歌も知っていたし、共通点が見つかり気持ちが高まる。
他にも律くんは今、どんなものに興味を持っているのか気になる。再び全体を眺めていると、開いていたクローゼットの中に、見覚えがあるものがたくさん入っている箱が見えた。勝手に覗いてはいけないと思いつつも覗いてしまう。
僕が作ったぬいぐるみに、僕が書いた絵や手紙……僕に関わるものばかり?
箱の中に手を伸ばそうとした時、背後に気配がした。振り向くと律くんがいちごミルクのパックとコーラのペットボトルを持ちながら立ち止まっていた。
「か、勝手に覗いて、ごめん」
そう言いながら慌てて僕は箱から離れる。
心臓がドクドクと波を打つ。どうして僕と関わったものばかりが入っているのだろう――。