【ピュア青春BL】幼なじみの君と、ずっとミニトマトを育てたい。
律くんはコーラを持って、僕の隣に腰を下ろす。
「モンキーバナナ、たくさん貰ったな」
「ね、すごいよね。小さいバナナ、可愛い……」
「俺、こんなに食べきれないから持って帰りな? バナナ、好きだろ?」
「好きだけど……でも色々してもらったのに何もお返し出来てないし」
律くんはコーラのペットボトルの蓋を開けた。それからは二人とも無言で飲み物を飲む。
「じゃあ、ここにバナナ置いとくから、いつでも食べに来て?……いや、嘘、ごめん」
その言葉に反応して律くんの顔を覗き込むと、目が一瞬合ったけれど、ぷいとそらされた。
「また来て、いいの?」
僕が尋ねると、律くんは静かに頷いた。また来てもいいんだ。律くんの部屋に。
嬉しい――。
嬉しい以外の言葉が見つからない。
それから無言で僕たちは飲み物を飲み干した。窓から差し込む光が、部屋の木の床に柔らかい模様を描いている。緊張もまだ少しするけれど、なんだか落ち着く時間。
「由希くん、あの箱……」
律くんが口を開き、僕はハッとしてパックからストローを離す。箱を勝手に覗いて、しかも触れようとしてしまった。嫌だったよね? でも、律くんの声は穏やかなままだ。
「見ても、いいよ。全部、由希くんに関係するものだから」
「で、でも、なんで僕のものが、こんなに……?」
律くんは少しだけ視線を下げ、持っていたコーラをテーブルに置く。そっと息を吐いてから、僕の方を向く。そして真剣な眼差しで僕を見つめた。
「由希くんとの思い出は、ずっと大切なものだったから」
その一言に、頭の中が真っ白になる。律くんの声は静かだけど、丁寧で。ずしんと心に重く響く。
「モンキーバナナ、たくさん貰ったな」
「ね、すごいよね。小さいバナナ、可愛い……」
「俺、こんなに食べきれないから持って帰りな? バナナ、好きだろ?」
「好きだけど……でも色々してもらったのに何もお返し出来てないし」
律くんはコーラのペットボトルの蓋を開けた。それからは二人とも無言で飲み物を飲む。
「じゃあ、ここにバナナ置いとくから、いつでも食べに来て?……いや、嘘、ごめん」
その言葉に反応して律くんの顔を覗き込むと、目が一瞬合ったけれど、ぷいとそらされた。
「また来て、いいの?」
僕が尋ねると、律くんは静かに頷いた。また来てもいいんだ。律くんの部屋に。
嬉しい――。
嬉しい以外の言葉が見つからない。
それから無言で僕たちは飲み物を飲み干した。窓から差し込む光が、部屋の木の床に柔らかい模様を描いている。緊張もまだ少しするけれど、なんだか落ち着く時間。
「由希くん、あの箱……」
律くんが口を開き、僕はハッとしてパックからストローを離す。箱を勝手に覗いて、しかも触れようとしてしまった。嫌だったよね? でも、律くんの声は穏やかなままだ。
「見ても、いいよ。全部、由希くんに関係するものだから」
「で、でも、なんで僕のものが、こんなに……?」
律くんは少しだけ視線を下げ、持っていたコーラをテーブルに置く。そっと息を吐いてから、僕の方を向く。そして真剣な眼差しで僕を見つめた。
「由希くんとの思い出は、ずっと大切なものだったから」
その一言に、頭の中が真っ白になる。律くんの声は静かだけど、丁寧で。ずしんと心に重く響く。