【ピュア青春BL】幼なじみの君と、ずっとミニトマトを育てたい。
10.由希視点*律くんへの贈り物
律くんに祝ってもらった日の思い出は、生涯の宝物になる予感がした。おじいちゃんになってもふと思い出しニコニコしている未来が見えた。
僕の誕生日を覚えてくれていた。
料理を作ってくれた。
プレゼントをもらった。
そして、大好きなドラマを大好きな律くんと手を繋ぎながら観れた。しかもドラマのラストのような、恋人繋ぎ――。手から伝わってきた温もりが今でもずっと僕の中に残っている。
律くんは僕のことを大切にしてくれて、大好きでいてくれている。僕もきちんと律くんに伝えたいことがある。僕が誕生日の日、律くんは手を繋ぎながらあらためて「大好き」と、気持ちを伝えてくれた。僕ははにかむことしか出来なかった。「僕も大好きだよ」って、喉の辺りに引っかかってしまい、出てこなかった。それは答えは見つかりかけているけれど、僕の〝好き〟の意味に、まだ完全に確信を持てなくて、迷ってしまったから。それからずっと考えた。律くんのことを。
答えを、見つけた。
そして次は、僕が律くんをお祝いする番。
十月十日は、律くんのお誕生日だ。
もしも当日、今考えている某作戦が成功したら、絶対に気持ちを伝えて告白をする。と、ある決心をしていた。告白をするのは少し怖いけれど。
「上手くいくように願っていてね」
僕はミニトマトに囁き、お願いごとをした。
*
僕の誕生日を覚えてくれていた。
料理を作ってくれた。
プレゼントをもらった。
そして、大好きなドラマを大好きな律くんと手を繋ぎながら観れた。しかもドラマのラストのような、恋人繋ぎ――。手から伝わってきた温もりが今でもずっと僕の中に残っている。
律くんは僕のことを大切にしてくれて、大好きでいてくれている。僕もきちんと律くんに伝えたいことがある。僕が誕生日の日、律くんは手を繋ぎながらあらためて「大好き」と、気持ちを伝えてくれた。僕ははにかむことしか出来なかった。「僕も大好きだよ」って、喉の辺りに引っかかってしまい、出てこなかった。それは答えは見つかりかけているけれど、僕の〝好き〟の意味に、まだ完全に確信を持てなくて、迷ってしまったから。それからずっと考えた。律くんのことを。
答えを、見つけた。
そして次は、僕が律くんをお祝いする番。
十月十日は、律くんのお誕生日だ。
もしも当日、今考えている某作戦が成功したら、絶対に気持ちを伝えて告白をする。と、ある決心をしていた。告白をするのは少し怖いけれど。
「上手くいくように願っていてね」
僕はミニトマトに囁き、お願いごとをした。
*