【ピュア青春BL】幼なじみの君と、ずっとミニトマトを育てたい。
11.律視点*正式な、恋人に――。
由希くんから告白されて、気持ちが高まりすぎる。一旦落ち着こう――。俺はゆっくりと息を吐いた。
「由希くん、間違えてはいないけど……今は仮の恋人だから。まだ恋人ではないのに、結婚って少しだけ早いと思うんだ……」
由希くんの発言を否定するのはしんどい。傷つけないように、慎重に。ゆっくり丁寧に伝えた。
本当は今すぐに結婚してしまいたい。だけど、きちんと恋人になって、恋人らしいことをして。由希くんが俺とずっと一緒にいて幸せになれるのを確信してからがいい。
「結婚、早い……そうだよね、ごめんね」
由希くんの声のトーンが低くなる。そしてそのまま俯いた。
「謝ることではなくて、そう思っていてくれて伝えてくれたのが嬉しすぎるし」
こんな時、口下手な自分が嫌になる。頭の中ではどんどん言葉は溢れてくるのに。
俺は由希くんがくれたペアリングの箱に視線を向けた。由希くんが、俺のことを考えながら選んでくれた、プレゼント。
「由希くん、箱を開けていい?」
由希くんは頷く。ゆっくり黒い箱を開けた。白い背景の中にシルバーの指輪がふたつ、寄り添いながら入っていた。見た瞬間に胸が熱くなる。
サイズが少し違うふたつの指輪。小さい方は由希くんの薬指かな? 迷わず由希くんの方を手に取った。
「由希くん、間違えてはいないけど……今は仮の恋人だから。まだ恋人ではないのに、結婚って少しだけ早いと思うんだ……」
由希くんの発言を否定するのはしんどい。傷つけないように、慎重に。ゆっくり丁寧に伝えた。
本当は今すぐに結婚してしまいたい。だけど、きちんと恋人になって、恋人らしいことをして。由希くんが俺とずっと一緒にいて幸せになれるのを確信してからがいい。
「結婚、早い……そうだよね、ごめんね」
由希くんの声のトーンが低くなる。そしてそのまま俯いた。
「謝ることではなくて、そう思っていてくれて伝えてくれたのが嬉しすぎるし」
こんな時、口下手な自分が嫌になる。頭の中ではどんどん言葉は溢れてくるのに。
俺は由希くんがくれたペアリングの箱に視線を向けた。由希くんが、俺のことを考えながら選んでくれた、プレゼント。
「由希くん、箱を開けていい?」
由希くんは頷く。ゆっくり黒い箱を開けた。白い背景の中にシルバーの指輪がふたつ、寄り添いながら入っていた。見た瞬間に胸が熱くなる。
サイズが少し違うふたつの指輪。小さい方は由希くんの薬指かな? 迷わず由希くんの方を手に取った。