遺してくれた優しさを抱いて。

1.いつも通り。

カチャッ…
「練習はそこまで。各自休憩を取って、部屋に戻れ。」

疲れた。

水をがぶ飲みする俺を、友達───悠斗が笑いながら見てくる。
「がぶ飲みとはwさすが、ロイは違うなー!」

うるさいな。

「……悠斗は、いいじゃん。成績高いし…、俺よりランク高いじゃん。」
「え?あー、あれはなーw俺、集中すると本気出せるからな」
「じゃあ、いつも本気出せよ。」
「えぇー嫌だよ、俺本気出すと食事いっぱいとらないとだし…眠りも深くなって朝遅れるんだよぉ。」

だから、たまに遅いのか。

ペットボトルをクシャッと握り潰し、ゴミ箱に投げる。悠斗はまだ水を飲んでいた。

いつまで飲む気だ。

「…俺、部屋戻るから。」
「おう、おやすみ。」
「…おやすみ。」
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