チャラい社長は私が教育して差し上げます!
「直哉、どうする? 延期させるには、おまえは今までのような訳には行かない。表に出て、なおかつH社と巧妙な交渉をしなければいけないんだ」
「もちろんやります。正直なところ、『ガッちゃんが』が4ヶ月で完成するかは判りません。ですが、2ヶ月に比べれば確率が2倍前後上がるわけですから、それに賭けるしかありません」
「そうだな。頑張ってくれ。何せ『ガッちゃん』は、社運をかけたプロジェクトだからな」
「はい。優秀な秘書と頑張ります。な、舞?」
「う、うん」
「そこは『おおーっ』だろ?」
「おおーっ」
「ところで親父さん。俺を社長にしたのは、こういう事を俺に期待したからですか?」
あ、その質問は私も興味がある。前に恵子は『ヤケクソじゃない?』って言ってたけど、そんな単純な話ではないと思うから。
「ん……そうだ。と言いたいところだが、ま、ヤケクソだな」
「ヤケクソなのかよー?」
「まあ、気にするな。結果オーライ。瓢箪から駒だ。頑張りたまえ。じゃ、舞さんもな」
最高顧問、いやお義父様は、私の肩を叩き、笑いながら会議室を出て行かれた。
何の事はなく、恵子が言った通りだった。恵子って、侮れないわあ。
「もちろんやります。正直なところ、『ガッちゃんが』が4ヶ月で完成するかは判りません。ですが、2ヶ月に比べれば確率が2倍前後上がるわけですから、それに賭けるしかありません」
「そうだな。頑張ってくれ。何せ『ガッちゃん』は、社運をかけたプロジェクトだからな」
「はい。優秀な秘書と頑張ります。な、舞?」
「う、うん」
「そこは『おおーっ』だろ?」
「おおーっ」
「ところで親父さん。俺を社長にしたのは、こういう事を俺に期待したからですか?」
あ、その質問は私も興味がある。前に恵子は『ヤケクソじゃない?』って言ってたけど、そんな単純な話ではないと思うから。
「ん……そうだ。と言いたいところだが、ま、ヤケクソだな」
「ヤケクソなのかよー?」
「まあ、気にするな。結果オーライ。瓢箪から駒だ。頑張りたまえ。じゃ、舞さんもな」
最高顧問、いやお義父様は、私の肩を叩き、笑いながら会議室を出て行かれた。
何の事はなく、恵子が言った通りだった。恵子って、侮れないわあ。