チャラい社長は私が教育して差し上げます!
「長話をしてたら、昼になってしまったな」
なるほど。皆さん、お昼休みという事ね。
作業着を着た人達が次々と歩いて行ったのだけど、多くの人が笑顔で社長に手を振ったり会釈をしていた。社長って、かなり人望があるんだなと思った。
「お、来た来た。舞、名刺は持ってるよな?」
「あ、はい」
私がバッグから名刺入れを取り出していたら、二人の男性がこちらに向かって歩いて来た。一人は50歳ぐらいでサングラスを掛け、ちょっと恐そうな見かけの人で、もう一人は少し小柄で年齢はたぶん私と同じくらい。黒縁の四角い眼鏡を掛けている。
「よお、チーフ」
サングラスの男性が社長に手を上げ、ニッと笑った。
「やだなあ、チーフは先輩じゃないですかあ」
「ちーす」
もう一人の黒縁眼鏡の男性も社長に手を上げ、『こんにちは』を省略して言ったみたいだけど、軽いなあ。相手は社長なのに。
「こちらはチーフマネジャーの榊 清太郎さん。で、こっちは俺の秘書の朝倉舞」
「社長秘書の朝倉舞と申します」
社長に紹介してもらい、私は榊さんに名刺を差し出した。秘書になって初めての名刺交換だ。
「秘書さんか。俺はてっきり神徳のガールフレンドだと思ったよ」
と言いながら、榊さんは胸ポケットから名刺入れを取り出し、名刺を私に差し出してくれた。
「社長からチーフを引き継いだ榊清太郎と申します」
「頂戴します」
私の初名刺交換は、無事に終了した。
ちなみに榊さんって、社長が言っていた『ターボくん』を開発した先輩の人だと思う。
「あと、こっちはサブマネジャーの斯波繁男君。ガッちゃんの責任者だ」
「朝倉舞と申します」
「斯波繁男っす。よろしくっす」
斯波さんとも名刺交換した。
それにしても、二人ともクセが強いわあ。
なるほど。皆さん、お昼休みという事ね。
作業着を着た人達が次々と歩いて行ったのだけど、多くの人が笑顔で社長に手を振ったり会釈をしていた。社長って、かなり人望があるんだなと思った。
「お、来た来た。舞、名刺は持ってるよな?」
「あ、はい」
私がバッグから名刺入れを取り出していたら、二人の男性がこちらに向かって歩いて来た。一人は50歳ぐらいでサングラスを掛け、ちょっと恐そうな見かけの人で、もう一人は少し小柄で年齢はたぶん私と同じくらい。黒縁の四角い眼鏡を掛けている。
「よお、チーフ」
サングラスの男性が社長に手を上げ、ニッと笑った。
「やだなあ、チーフは先輩じゃないですかあ」
「ちーす」
もう一人の黒縁眼鏡の男性も社長に手を上げ、『こんにちは』を省略して言ったみたいだけど、軽いなあ。相手は社長なのに。
「こちらはチーフマネジャーの榊 清太郎さん。で、こっちは俺の秘書の朝倉舞」
「社長秘書の朝倉舞と申します」
社長に紹介してもらい、私は榊さんに名刺を差し出した。秘書になって初めての名刺交換だ。
「秘書さんか。俺はてっきり神徳のガールフレンドだと思ったよ」
と言いながら、榊さんは胸ポケットから名刺入れを取り出し、名刺を私に差し出してくれた。
「社長からチーフを引き継いだ榊清太郎と申します」
「頂戴します」
私の初名刺交換は、無事に終了した。
ちなみに榊さんって、社長が言っていた『ターボくん』を開発した先輩の人だと思う。
「あと、こっちはサブマネジャーの斯波繁男君。ガッちゃんの責任者だ」
「朝倉舞と申します」
「斯波繁男っす。よろしくっす」
斯波さんとも名刺交換した。
それにしても、二人ともクセが強いわあ。