【番外編】イケメン警察官に2人ごと守られて。
しばらく、何も言わずに抱きしめ合ったまま時間が流れた。
美香奈の震えが、少しずつ落ち着いてくるのを感じて、涼介はそっと顔を離す。
「……ちょっと待ってて」
そう言うと、涼介は美香奈の肩にそっと毛布をかけて、寝室を出た。
すぐに、キッチンから小さな音が聞こえてくる。
冷蔵庫を開ける音。
カップを取り出す音。
ミルクを温める電子レンジの、短い機械音。
数分後、涼介は両手にホットミルクと、小さなゼリーのカップを持って戻ってきた。
「ほら、これだけでも食べて」
テーブルにそれを並べて、美香奈を優しく促す。
美香奈は、毛布を膝にかけたまま、ダイニングチェアに座った。
まだほんのり赤い目元で、温かいミルクのカップを両手で包み込む。
その小さな手を、涼介はふと見つめた。
繊細でまっすぐな指先を、今にも支えたくてたまらなくなる。
ミルクをひとくち飲んだ美香奈は、
ほっと小さく息を吐き、
ゼリーの蓋を開けると、少しずつスプーンを進めた。
それでも、不安は完全には消えていないのだろう。
ふとした瞬間に、表情が曇る。
毛布をぎゅっと握りしめる手が、微かに震えていた。
美香奈の震えが、少しずつ落ち着いてくるのを感じて、涼介はそっと顔を離す。
「……ちょっと待ってて」
そう言うと、涼介は美香奈の肩にそっと毛布をかけて、寝室を出た。
すぐに、キッチンから小さな音が聞こえてくる。
冷蔵庫を開ける音。
カップを取り出す音。
ミルクを温める電子レンジの、短い機械音。
数分後、涼介は両手にホットミルクと、小さなゼリーのカップを持って戻ってきた。
「ほら、これだけでも食べて」
テーブルにそれを並べて、美香奈を優しく促す。
美香奈は、毛布を膝にかけたまま、ダイニングチェアに座った。
まだほんのり赤い目元で、温かいミルクのカップを両手で包み込む。
その小さな手を、涼介はふと見つめた。
繊細でまっすぐな指先を、今にも支えたくてたまらなくなる。
ミルクをひとくち飲んだ美香奈は、
ほっと小さく息を吐き、
ゼリーの蓋を開けると、少しずつスプーンを進めた。
それでも、不安は完全には消えていないのだろう。
ふとした瞬間に、表情が曇る。
毛布をぎゅっと握りしめる手が、微かに震えていた。