【番外編】イケメン警察官に2人ごと守られて。
春の陽気が日に日に濃くなってきた頃。
美咲と美香奈は、並んでパソコンに向かい、静かに仕事を進めていた。
カタカタとキーボードを打つ音だけが心地よく響く。
ふとした瞬間、美咲が横目で美香奈を見る。
美香奈もまた、ちらりと美咲に視線を送り、目が合うとふわっと微笑み合った。
――どちらも、心の中に誰にも言えていない「小さな秘密」を抱えていた。
まだ安定期に入っていないから。
まだきちんと検査が終わっていないから。
まだ、タイミングを見計らっているから。
「早く話したいなぁ……」
「でも今は、まだこの幸せを胸の中で温めておこう」
そんな気持ちを、互いにふわふわと感じ取りながら。
美咲は、ふと飲みかけのお茶に手を伸ばした。
すると、すぐ横で同じタイミングで美香奈もカップを取る。
「……かぶった」
小さな声で言いながら、顔を見合わせて笑い合う。
何でもないこの瞬間が、なんだかすごく愛おしい。
美咲も美香奈も、胸の奥に温かいものを感じていた。
秘密を抱えたまま、幸せをひとつずつ確かめるように、今日も2人は静かに仕事を続けていた。
美咲と美香奈は、並んでパソコンに向かい、静かに仕事を進めていた。
カタカタとキーボードを打つ音だけが心地よく響く。
ふとした瞬間、美咲が横目で美香奈を見る。
美香奈もまた、ちらりと美咲に視線を送り、目が合うとふわっと微笑み合った。
――どちらも、心の中に誰にも言えていない「小さな秘密」を抱えていた。
まだ安定期に入っていないから。
まだきちんと検査が終わっていないから。
まだ、タイミングを見計らっているから。
「早く話したいなぁ……」
「でも今は、まだこの幸せを胸の中で温めておこう」
そんな気持ちを、互いにふわふわと感じ取りながら。
美咲は、ふと飲みかけのお茶に手を伸ばした。
すると、すぐ横で同じタイミングで美香奈もカップを取る。
「……かぶった」
小さな声で言いながら、顔を見合わせて笑い合う。
何でもないこの瞬間が、なんだかすごく愛おしい。
美咲も美香奈も、胸の奥に温かいものを感じていた。
秘密を抱えたまま、幸せをひとつずつ確かめるように、今日も2人は静かに仕事を続けていた。