ぶどうジュースと夏の誓い


 その講義も終わると、11時から30分の休憩がある。休憩時間は、大切な水分補給時間。なおかつ、気分転換のお散歩タイム。

 11時半からの講義は2時間で、また一教科の講義をぶっ通し。今日は前半は英語、後半は数学。

 璃奈ちゃんがうーんと伸びをした。日に焼けた肌がまぶしい湘南ガール。髪の毛も少しだけ茶髪で、これは生まれつき。スペイン人のママと日本人のパパとのダブルなんだ。

「伊月。散歩しよ。朔《さく》ー。なんか飲み物いるかー?」
 璃奈ちゃんは質問した。

「あ、麦茶あるんで……結構で、す」

 速水さんは陽キャラの璃奈ちゃんのことが苦手らしくて、目を合わせずにボソリボソリと答えてる。

「脱水症状になっても知らないよー🎶」

 速水さんの持ってる、アニメの猫柄がかすれた水筒に目を落としながら、璃奈ちゃんは明るく言った。
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