アラ還の、恋は野を越え山越え谷越えて
病室に入ると、匠さんがいた。
「匠先生、まったく今日もお休みですか?」
あきれ顔の環ちゃん。
きっと匠さん、ずっと居るのかもしれない。
なんか昨日のお母さんと様子が違う。
「紗依ちゃんも来てくれたんだ」
いやいや、匠さんが来てくれてるんでしょ。
「今話してたんだけど、紗依ちゃんも聞いてる? 二股ってやつ。二人とも違うから」
二人ともって、お母さんは違うのはわかってる。
そんなやり取りをしてたら、環ちゃんが、「みんな二股なんかしてないよ、紗依ちゃんもね」
えっ、なんで私が?
「スタッフのみんな、五十嵐の人間には言わないから、多岐川先生にそれとなく探りを入れてもらったの」
多岐川先生とは環ちゃんの彼氏の多岐川柾哉さん。
「由佳さんが入院した日、克くんが来てたでしょ。仲良くしてた後、すれ違いに匠先生が来て…、だから二股疑惑は紗依だったんだよ」
信じられない。
この数日はなんだったの?
でも、お母さんが元気になってよかった。
でも、まさかナースステーションで、看護師の人たちに匠さんとの会話を聞かれているとは、そしてこんなやり取りがあったとは思わなかった。
『今日泊まるから、だって!』
『うちのイケオジドクター、若い子が好きだよねぇ』
『匠先生と言い、多岐川先生と言い…』
『多岐川先生は一途だけど…』
『匠先生の相手の子、二股じゃん』
『そうそう、さっきまで彼氏来てたもんね』
『騙されて、お母さんに特別室を取るなんて』
「匠先生、まったく今日もお休みですか?」
あきれ顔の環ちゃん。
きっと匠さん、ずっと居るのかもしれない。
なんか昨日のお母さんと様子が違う。
「紗依ちゃんも来てくれたんだ」
いやいや、匠さんが来てくれてるんでしょ。
「今話してたんだけど、紗依ちゃんも聞いてる? 二股ってやつ。二人とも違うから」
二人ともって、お母さんは違うのはわかってる。
そんなやり取りをしてたら、環ちゃんが、「みんな二股なんかしてないよ、紗依ちゃんもね」
えっ、なんで私が?
「スタッフのみんな、五十嵐の人間には言わないから、多岐川先生にそれとなく探りを入れてもらったの」
多岐川先生とは環ちゃんの彼氏の多岐川柾哉さん。
「由佳さんが入院した日、克くんが来てたでしょ。仲良くしてた後、すれ違いに匠先生が来て…、だから二股疑惑は紗依だったんだよ」
信じられない。
この数日はなんだったの?
でも、お母さんが元気になってよかった。
でも、まさかナースステーションで、看護師の人たちに匠さんとの会話を聞かれているとは、そしてこんなやり取りがあったとは思わなかった。
『今日泊まるから、だって!』
『うちのイケオジドクター、若い子が好きだよねぇ』
『匠先生と言い、多岐川先生と言い…』
『多岐川先生は一途だけど…』
『匠先生の相手の子、二股じゃん』
『そうそう、さっきまで彼氏来てたもんね』
『騙されて、お母さんに特別室を取るなんて』