この好きが本当になるまで ~腐れ縁の友人と嘘の恋を始めたら~
「まさか……矢沢さん?」
「わかってるじゃないか。あの女が言っていた。君が男とホテルに入るところを写真に収めて、社内掲示板で晒すと。男遊びが激しいという噂も彼女がばらまいたんだ。君の評判を落とすために。よほど嫌われているんだな」
「そんな……そこまで……」
矢沢に嫌われているのはわかっていたが、そうまでして明日香を貶めたかったのだろうか。同じ開発部のメンバーなのに、これではあまりに悲しすぎる。
「まあ、あの女は、僕の怨みの対象が穂高だということには気づいていなかったみたいだけどな。ちょうどよかったから、利用させてもらった」
淡々とそう述べる鎌田に対し、人事部長が冷静に言葉を返す。
「あなたの言葉が本当なら確認が必要ですが、今ここでその話を鵜呑みにするわけにはいきません」
「証拠ならありますよ。あの女とのやり取りは全部保存してある。すべて提出するので、矢沢の罪も追及してください。僕一人が処分を受けるのは気に食わない」
人事部長はため息をつきながらも、頷いている。
「……確認を取りましょう」
道連れにできる人物ができたからか、鎌田は少し嬉しそうな表情をしてから、明日香に語りかけてくる。
「よかったな、如月明日香。これで邪魔者が消える」
ちっともよくないと明日香は眉をひそめる。
こんな結末を望んではいなかった。いつか矢沢ともわかり合える日がきたらいいと思っていた。
これではあまりにひどいバッドエンドだ。
「私はそんなこと望んでいません。ただ普通に同僚として接してもらえれば、それでよかったのに」
「そういうところが嫌われる要因なんだよ」
その言葉にも、矢沢からひどく嫌われているという事実にも胸を痛める。深く傷つき、悲しい表情を浮かべれば、慶介が慰めるように「気にする必要はない」と言いながら、優しく背を撫でてくれた。
おかげで少し痛みは和らぐも、明日香の負った傷が完全にふさがることはなかった。
「わかってるじゃないか。あの女が言っていた。君が男とホテルに入るところを写真に収めて、社内掲示板で晒すと。男遊びが激しいという噂も彼女がばらまいたんだ。君の評判を落とすために。よほど嫌われているんだな」
「そんな……そこまで……」
矢沢に嫌われているのはわかっていたが、そうまでして明日香を貶めたかったのだろうか。同じ開発部のメンバーなのに、これではあまりに悲しすぎる。
「まあ、あの女は、僕の怨みの対象が穂高だということには気づいていなかったみたいだけどな。ちょうどよかったから、利用させてもらった」
淡々とそう述べる鎌田に対し、人事部長が冷静に言葉を返す。
「あなたの言葉が本当なら確認が必要ですが、今ここでその話を鵜呑みにするわけにはいきません」
「証拠ならありますよ。あの女とのやり取りは全部保存してある。すべて提出するので、矢沢の罪も追及してください。僕一人が処分を受けるのは気に食わない」
人事部長はため息をつきながらも、頷いている。
「……確認を取りましょう」
道連れにできる人物ができたからか、鎌田は少し嬉しそうな表情をしてから、明日香に語りかけてくる。
「よかったな、如月明日香。これで邪魔者が消える」
ちっともよくないと明日香は眉をひそめる。
こんな結末を望んではいなかった。いつか矢沢ともわかり合える日がきたらいいと思っていた。
これではあまりにひどいバッドエンドだ。
「私はそんなこと望んでいません。ただ普通に同僚として接してもらえれば、それでよかったのに」
「そういうところが嫌われる要因なんだよ」
その言葉にも、矢沢からひどく嫌われているという事実にも胸を痛める。深く傷つき、悲しい表情を浮かべれば、慶介が慰めるように「気にする必要はない」と言いながら、優しく背を撫でてくれた。
おかげで少し痛みは和らぐも、明日香の負った傷が完全にふさがることはなかった。