この好きが本当になるまで ~腐れ縁の友人と嘘の恋を始めたら~
第三章 胸の痛みを消し去る方法

1. 秘密の触れ合いで

 そろそろ日付が変わろうかという時間帯。明日香はベッドに横になりながら、慶介とメッセージを送り合う。

 あの日の初デート以来、慶介とは友人の頃よりも少し近い距離で過ごしており、週末はデートをし、平日はこうしてメッセージでやり取りをしている。

 二人の間にはほんの少しだけ甘い空気が流れることもあるが、それで恋心が芽生えたかというと、まだそこには至れていない。恋の実験はまだまだ継続中だ。

 明日香は慶介とのたわいもないやり取りの最後に、大事な言葉を送る。

『慶介、好きだよ』

 まだ本物にはなっていないその言葉に、大きな願いを込めながら送る。もう幾度となく彼にその言葉を伝えているからか、躊躇うことはほとんどない。自然に出てくる。

 それは慶介も同じ。

『俺も明日香が好きだ』

 恋心はなくとも、このやり取りをするとなぜか安心する。嘘だとわかっていても、新しい恋を始められるような気がして少しだけほっとするのだ。

 でも、今日はこれだけではまだ足りない。
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