極上御曹司からは逃れられない運命でした
「30のオッサンが何拗ねてんだって顔してるぞ」

「はははっ、そんな事思ってないよ」

「どうだか。俺なんてお前の前じゃただのガキと変わんねぇよ」

そう言ってまたフイッと顔を背けてしまった。

「もっと格好つけたいのに」

これ以上格好つけたらどうなるのこの人。

「グズグズになるほど甘やかしてやる」

とんでもない宣言をされた気がする。

「釣った魚には餌を与える?」

「釣った魚? んなの決まってんだろ」

司輝は私を見上げる。

「美味しく食うよ。それで俺の生きる糧にする」

そう言ってギラっと瞳を光らせた。

「釣って終わりじゃない」

それは釣りの話よね?

「釣った魚は責任もって最後まで見届ける」

私に向かって言ってないよね?
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