極上御曹司からは逃れられない運命でした
「みんな凛花ちゃんの事、理解してくれるといいね」

那子さんは優しく微笑む。
そんな日は来るのだろうか。

そっとしておいてくれればそれ以上は望まない。

どうせ直ぐに卒業して会わなくなるし。
関わりたくない。

私は苦笑いをして、注文したパスタを食べた。

その後言っていた通り、会計は当たり前の様な顔で彼が済ませてくれた。

なんだか申し訳ない。

「あの…、何から何まで。ありがとうございました」

「いいのいいの! これも何かの縁じゃない! こっちこそ時間遅くなっちゃってごめんね?」

「いえ、それは大丈夫です」

「また良かったらお店に来てね。元気出してね! 私は凛花ちゃんの味方だよ!」

そう言って駅まで送ってもらいお開きとなった。

那子さんめちゃくちゃ良い人だった。

那子さんの彼も、無口だったけど文句も言わずに駅まで見送りに付き合ってくれたりして。

ご飯もご馳走になっちゃったし。

こんな風に私に敵意を向けない人はだいぶレアだ。
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