極上御曹司からは逃れられない運命でした
そして電車の時間を確認するために改札口へと向かうと人だかりができていた。

どうしたんだろ?

そして電光掲示板に目をやる。

ええ!?

人身事故だぁ!?

うっそでしょ!?

復旧の見込みがたってないだと!?

帰れないじゃん!

オワターーーーーー。

生憎、祖父母は免許を返還していて迎えも呼べない。

とりあえずお婆ちゃんが心配するから、友達の家に泊まるって事にしておこう。

まぁもうこの時間だと寝てるけど。

そして見るかわからないメールを念のため送っておく。

はぁ。
とことんついてないな。

どのくらい彷徨っていたのか辺りはすっかり大人の時間帯になって、制服で歩くのも限界を迎えた時、ついに警察に声をかけられた。

ですよねー。

「君、高校生だよね? なんでこんな時間に?」

「あ、いや…、帰りの電車が人身事故で止まってしまって…」

別に私が悪い事をしたわけじゃないのにしどろもどろになる。

「お迎えは?」

「いや…その…」
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