極上御曹司からは逃れられない運命でした
「淑女って…」

「落ち着いて見えるよとても。こういう場は慣れてるのか?」

「なわけないでしょ!」

「ククククッ、そうは見えないよ」

そしてそれは見事な個室だった。

スタッフが出て行ってまじまじと壁一面に鮮やかに描かれた美人画を見る。

「凄いね」

円卓も何もかもが凄い。

というかどこを見ても。

「たまにはいいだろ?」

なんて言ってニッと白い歯を見せる司輝。

「俺も格好付けたいのよ、このくらい」

「ふふふ。何それ」

こんな所に連れてこなくても十分格好いいくせに。

「間違っても割り勘とか言うなよ」

「え? 私お金おろしてきたんだけど!」

「はぁ? んじゃまた戻せ」

「嫌だ! 払う! 奢る!」

「馬鹿かお前」

そしてまたいつものようにやいやい言い合いが始まる。
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