極上御曹司からは逃れられない運命でした
「なるわけないだろ…って言えば満足か?」

流し目で見られて居た堪れない。

「冗談だよ。そんな顔するな」

そう言って司輝は私の頭を撫でる。

「あんまり綺麗だし、意地悪したくなっただけ」

私は何がしたいんだろう…

もう十分過ぎるくらい司輝にはよくしてもらってるのに。

「帰ろう。送るよ」

そう言って司輝は立ち上がる。

「え…もう?」

私はついそんな事を言ってしまう。

「凛花」

私を見下ろし屈むとシャランとピアスを揺らした。

「あんまり煽んな」

この顔…

我慢してる時の顔だ。

私が、我慢させてる…

何度も何度も。

こうして美味しい食事にも連れて行ってくれて。

忙しい中連絡を絶やさずしてくれて。

こんなにも優しくて…

こんなにも愛しい。

「凛花? おい、どうした。泣くな」

気づけば私の目からは涙が出ていた。
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