極上御曹司からは逃れられない運命でした
ーー

ん…

「起きたか?」

あ…私…昨日…

「大丈夫か?」

「だめ。全然動けない」

司輝はやっぱり化け物だった。

「ククククッ。水飲みな」

「んー」

司輝が飲ませて…

そう思い見上げる。

すると伝わったのかクスッと笑って水を口に含み口移しで飲ませてくれた。

「ん…」

口の横から溢れた水を舐め取られる。

甘やかしてくれてるみたい。

「朝起きて、隣に凛花がいるって最高だな」

そう言って顔にかかった髪を梳かすように撫でてくれる。

この大きな手で頭を撫でられるの好きだなぁ。

そっか…

あの日は逃げちゃったもんね私。

「あの日…、朝起きて隣に司輝が寝てて…。その…、この先どうなっちゃうのか怖くて逃げちゃったの…ごめんね?」

司輝は私の話を聞く間もずっと撫でてくれている。

「忘れようと思ったのに、全然無理で。司輝から気持ちを伝えられてもなかなか踏み出せなくて…。試すような事たくさんした…」

「全部可愛いとしか思ってなかったよ」

「お互い、初めて会った日に惹かれてたって事?」

「そうだな」
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