極上御曹司からは逃れられない運命でした
凛花の身体を起こし噛み付くようにキスをする。

「もう…釣れちゃってたね…へへ」

唇を離すと凛花は無邪気に笑う。

お前は本当に…

ちゃんと俺の言っていた意味を理解してたんじゃないかよ。

「ああ。なら美味しく食べないとな」

もうこの場所で襲いそうだわ。

でも良かった…

お前も俺と同じで。

「ったくびびらせんなよ」

そう言って引き寄せギュッと抱きしめる。

愛おしくて堪らない。

絶対に俺を選んだ事、後悔させない。

それからは理性を失った俺は急遽とった部屋に入るなりドアの前で襲ってしまう。

だめだ。

止まれ。

止めろ。

必死にチリになった理性をかき集める。

落ち着け。

落ち着くんだ。

何度も自分に言い聞かせなんとか堪える。

こんな自分の欲望をぶつけるんじゃなくて、ちゃんと優しく愛したい。
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