極上御曹司からは逃れられない運命でした
少しすると凛花も目が覚めて俺を見て微笑む。

まだ眠たそうだ。

声も枯れてる。

凛花の少し低めの声も俺はなかなか好きだ。

変に猫撫で声で媚を売るような女は昔から虫唾が走る。

俺の家柄や金に群がる女も嫌いだ。
ご機嫌取りばかり。

そういう奴はすぐに分かる。

仲が深まればブランド物をねだり出す。

そういえばコイツ昨日、奢るとかふざけた事言ってたな。

本当にお前は。

払わせる訳ないだろ。

そして水を飲ませろと強請られ口移しで飲ませてやる。

満足そうに笑って可愛いやつだな。

凛花を知れば知るほど好きになる。

沼だコイツは。

そして俺の上に跨って見下ろされる。

絶景。

「可愛がられるだけじゃ嫌なの。私にもちゃんと愛させて」

何を言うかと思えば、本当に想像の斜め上を行くよな。

「はははっ。さすがだな。さすが俺が惚れた女だ」

でも俺は俺でたっぷり愛したい。

「それでも俺は可愛がるけどな?」
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