極上御曹司からは逃れられない運命でした


「他に迎えに来れる家族は?」

「今は祖父母と暮らしてて…。でも免許持ってないし…」

「はぁ。送ってく。家、どこ?」

ハンドルに顔を突っ伏した彼は私を見る。

「いや、遠いんで本当大丈夫ですっ」

顔の前でブンブン手を振る。
さすがに2時間はかかるしこれ以上の迷惑は…

「いいから」

でも彼はそんな私を見て睨んだ。

こ、怖い。

イケメンが睨むと怖い。

「◯◯市です…」

私は観念して答えた。

「はぁ?」

案の定驚く彼。

だから言ったじゃん。
遠いって。

「すみません…」

「…シートベルトして」

そう言われてシートベルトに手を伸ばすもなんだか普通のじゃなくてよく分からない。

もたもたしていれば隣からグイっと彼が覆い被さる様に身を乗り出してきて、手を伸ばしシートベルトを付けられた。

「すみません…」

これじゃまるで手のかかる子供だ。

でもなんか緊張しちゃう。
こんな大人の男性と二人きりなんてなった事ないもん。
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