極上御曹司からは逃れられない運命でした
そしてそっとその書類を元あった場所に戻した。

こんな所に置いておくって…

隠してるわけでは無い?

だって私がこの家の掃除をする事はもちろん司輝も承知の上。

二ヶ月後には離れ離れに…?

二年も…

せっかくこうして一緒にいられるようになったのに…

それともそもそも期限付きだったって事?

最初からそのつもりで…?

私を騙してたの?

司輝が?

私にくれた言葉は全部嘘だった…?

少しの間だけいれれば良いくらいの感覚だったの?

だって何も話さないのは絶対おかしい。

遠距離するにしたって話すべきでしょ?

もう掃除どころでなくなってしまった私はそっと司輝の家を出た。

意味わかんない。

本当に。

それでも私は何故かその事を聞けずに燻る気持ちを隠して司輝と過ごす。
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