極上御曹司からは逃れられない運命でした
私の身体の前で手を繋いでギュっと。

「夜は街に出てゴンドラに乗って夜景見よう」

「ゴンドラに乗るの?」

「ああ。んで展望レストランで食事しような」

こめかみにキスが落とされフッと笑う司輝。

か、カッコいい…

忙しい中いろいろ調べたりしてくれたんだよね。

「楽しみ」

「そうだな」

その後、豪華絢爛なこの素敵な部屋でゆっくりまったり過ごし司輝が用意してくれた防寒着などを着て夜の街に出た。

「素敵な街並みだね」

手を繋いで、司輝のダウンジャケットのポケットに一緒にしまわれる。

ポケットの中でニギニギとしながら歩く。

司輝を見上げると目が合ってそれだけで気分が良い。

ニコッとすれば、柔らかな笑みが返ってきた。

ずっと一緒にいたいな…

ふとした瞬間にどうしてもあの件が頭をよぎる。

いけない。

今は旅行中だ。

余計な事は考えるな。

この手を離したくない。

キュッと繋いだ手を握れば、返事をするように握り返された。
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