極上御曹司からは逃れられない運命でした


TEKAPO…?

ふと看板に目が止まる。

「テカポ湖ー!?」

テカポ湖と言ったら世界で最も美しい星空が見られるという場所で有名じゃないか!?

私はバッと司輝を見上げる。

するとニヤっと笑う司輝。

「星空が好きって言ってたろ?」

嘘…、まさかこれを見せるために…?

「覚えてたの…?」

「そりゃあんだけはしゃいでたらな」

ううっ…

「ありがとう…」

「ほら、まだ夜までは時間あるから、周辺まわるぞ」

ううー。
もう本当にっ…

どこまでも着いていきますー!

日中のテカポ湖はそれはそれはミルキーブルーに輝く美しい湖。

青みがかった乳白色の湖は、氷河が動く時に削られて出るロックフラワーという細かい岩石の粉が湖の水に溶け込んでいるからこういう色をしているんだとか。

「綺麗すぎ」

周囲にある南アルプスの山々に石造りの小さな教会が、見事な景観を表現していた。

昨日の夜景も凄かったのに、今日のここも凄い。

完成された風景に言葉も出ない。

普段の喧騒から離れ、自然のエネルギーを全身に感じる。
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