極上御曹司からは逃れられない運命でした
「見たって、書斎にあった書類か?」

「そうよ! ちゃんと書いてあったじゃない!」

「ヨーロッパの新開拓事業のやつ?」

「そう! 二年って書いてあった! どうするつもりだったの!?」

「ストップ」

司輝は私の口を手で押さえた。

私は涙を浮かべてギッと司輝を睨む。

「あれ見たなら話しは早いな」

「はぁ?」

「最後まで聞けって」

そう言って珍しく真剣な顔をする司輝。

「まず結論から。フランスには行く。だが二年じゃなくて二週間だ」

え?

「ほら、こっち来い」

司輝は私の手をとりソファに連れて行く。

私は誘導されるがまま司輝の上に座らせられる。

「俺がお前を置いて二年もフランスに行くと思ってたのか?」

「そ、それは…。だってそう書いてあったし…」

「はぁ。だから様子がおかしかったのか」
< 169 / 303 >

この作品をシェア

pagetop