極上御曹司からは逃れられない運命でした
「え、どういう事?」

「当初はあの書類の通り俺と里翔が行くはずだった」

ほら。
そうじゃん。

「その後いろいろ協議して、俺たちが残って会長が行く事になったんだよ」

「へ?」

「あれ、だいぶ前の書類だったろ」

「ま、まぁ…。え?」

「変更になったの。んで最初の二週間だけフランス行ってくるって話し」

「そ、それじゃ…、わ、別れたりとかは…」

「あるわけないだろ」

司輝の眉間に皺が寄る。

「え…、それじゃ私…ずっと勘違いしてたの…?」

「ああ。俺がお前を捨てて行っちまうとでも思ってたのか?」

私はコクっと頷く。

するとスッと頬に手が伸びてきて司輝の瞳が妖しく光った。

「いけない子だな。そんな事あり得ないのに」

「仕方ないじゃない! あれにはそう書いてあったんだから!」

ついムキになってしまう。

「んじゃ聞けよ。俺が信用できなかったのか?」

「そ、そういうんじゃ…」
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