極上御曹司からは逃れられない運命でした
那子さんの店に改めてお礼をしに行きたいと思ったのに、結局勇気がなくて行けなかったんだよな…

人の彼氏に言われた何気ない言葉で、あの後私は少しだけ自分を改めた。

すると不思議な事に何人かは普通に話してくれるようになったのだ。

まぁ、やっぱりどこかで線は引いてしまってたけど。

きっとあの時の彼は後日、私を家まで送って行った事を報告したよね。

あの二人、今頃結婚してるのかな…

お似合いだったな。

「できたよー」

「サンキュー」

また長くなった髪。

軽くレイヤーの入った髪型に、ランダムにハイライトとローライトのカラー。

あの頃のハンサムショートの面影はもうない。

白かった肌も小麦色になったし。

でももう帰国する。

しかもあの街に。

さすがにどこかですれ違っても私には気づかないだろう。

7年も経つし、あの日一日会っただけの私の事なんて覚えていないはず。

私は覚えてるけど…

まだ那子さんはあの店にいるのかな…
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