極上御曹司からは逃れられない運命でした
「分かってないみたいだな、凛花は」

そう言って妖艶に微笑む司輝。

「俺がどれだけお前の事を想ってるのか」

「んなっ…」

すると顎を掴まれキスで口を塞がれる。

「んんっ…」

「凛花、これからはちゃんと言うんだ」

え…?

「一人で考え込むな。心配したぞ」

「もしかして…だからここに?」

「…ああ。最近ずっと様子がおかしかっただろ」

私は口を押さえて息をのむ。

「私を…心配して…?」

「それ以外にあるか?」

「司輝っ…」

私は我慢ならずに抱きつく。

背中に大きな手が周り、トントンとなだめるように動く。

「俺も悪かった。まさかあの書類を見てたとはわからなかったから。検討も付かなかった」

私はフルフルと首を横に振る。
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