極上御曹司からは逃れられない運命でした
そして夜になり、気持ち晴れやかに防寒対策もバッチリとしてスポットへ向かう。

そして日中見たテカポ湖は全く別な景色となって私たちを待っていてくれていた。

「何これ…」

それは想像を絶する量の星の数で、日本の空とは全くの別物だった。

そりゃ南半球の空だから別物ではあるけど、それにしてもだ。

この地域は、住民達もこの景色を守るために電気などの灯りが空に届かないよう注意を払ってくれているらしい。

そうして守られた星空は、何の灯りにも邪魔されることなく繊細な光となって地上に光を届けてくれていた。

空気がものすごく澄んでいて星が鮮明に見える。

南十字星や南天に見える棒渦巻き銀河のマゼラン雲。

凄い。

まるで宇宙にいるみたいだ。

星がありすぎて、空が白く見える。

そして自然の偶然が引き起こす。

ふわーっとあたり一面になんとオーロラが姿を現した。

しかも緑とかではなく、黄色からピンク色のグラデーションのオーロラだ。

「なんて綺麗なの…」

隣にいた司輝に肩を引き寄せられる。

「言葉も出ないな…」
< 173 / 303 >

この作品をシェア

pagetop