極上御曹司からは逃れられない運命でした
司輝は箱から指輪を取り、私の薬指にはめる。

「愛してる」

そっとその指輪に口付けをする司輝が、私にはもう異国の皇子に見えた。

「私も。愛してる」

そしてゆっくりと立ち上がった司輝に引き寄せられ見つめ合うと満天の星空の下、教会の影に隠れて永遠の愛を誓うようにキスを交わした。

改めて指輪を見る。

シンプルだけど洗練されている。

「綺麗…」

「似合ってるよ。とても」

そう言ってまたチュっとキスをされる。

そのまま教会を背に二人で並んで座って、この夢のような時間を過ごした。

その後ホテルに戻って、冷えた身体を温める。

シャワーを浴びて、お揃いのバスローブを着て暖炉の前のソファにぴったりと寄り添うように並んで座った。

ゆらゆらと揺れる炎をジッと見つめる。
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