極上御曹司からは逃れられない運命でした
俺は向かい側に座る二人を見ながらカップに口をつけ、いつまでその馬鹿な演技を続けるつもりだと目で訴える。

二人はわかりやすく目をそらした。

おい。

「Do you speak English?(英語は話せますか?)司輝と結婚するなら、これから様々な社交場にも出る事になる。英語が話せないと、なかなか大変だと思うぞ」

親父が何を思ったんだか英語でそんな話をする。

「存じております。英語なら話せます。仕事の内容まではまだわかりませんが、支えていく為なら努力は惜しまないつもりです」

凛花は流暢な英語でそう答えた。

そんな事を考えてくれていたのか。
ジワっと胸が熱くなる。

親の前だろうが引き寄せて抱きしめてしまいたくなるな。
< 212 / 303 >

この作品をシェア

pagetop