極上御曹司からは逃れられない運命でした
「本当それいいかも。司輝、サーモン好きだしね」
一人でぶつぶつ言っている凛花。
そして凛花同様、俺もサーモンが好きな事に気付いていた凛花。
あの時か?
ニュージーランドでサーモン丼食べた時か?
美味すぎてガッツいちまったしな。
「俺、板前さんと結婚すんの?」
「え? だめ?」
「いやだめではないけど…」
「んじゃいいじゃん。いつでも握ってあげるよ?」
本気か?
なんか複雑な気分。
凛花が板前…
「仕事から家に帰ったら板前の格好した凛花が寿司握ってくれんの? へい、お待ち! とか言って?」
「うん。面白そうじゃん」
「いやだめだろ。俺笑って食えねぇよ」
想像するだけでもう面白いぞ。
「「ぷっ…、ははは!」」
その時親父とお袋が俺たちを見て笑い出した。
ついいつもの感じで凛花と話してしまっていたと、その時気づく。
凛花も俺と同じでやっちまったって顔をする。