極上御曹司からは逃れられない運命でした
「え? 何って帽子だけど?」

「誰の?」

なんだ?

「私のだよ」

「だよな。凛花、こっちは俺がまとめておくから、他の大事なものだけまとめな」

なんか笑い堪えてる。

「え? ありがとう」

「ちなみにこれは絶対持っていくって決めてるのあるか?」

何やら私の部屋着をほじくりながらそんな事を言ってくる司輝。

「いや、ないかな。司輝がくれた服と、友達がくれたドレスくらい」

「あ、これ? 貰い物だったのか?」

司輝とあの日再会した時に着ていたドレスを手にしながら聞いてくる。

「そうだよ。私はあまりそういうの着ないし選ばないもん。プレゼントしてくれたの」

「なるほど。お前家じゃ変なティシャツばっかだしな」

そう言って笑っている。

そしてほとんど服に手をつけないままでどうするのかなと思いながら引っ越すと、案の定私の服はほとんどなかった。

その代わりに司輝が大量の服を用意してくれていた。

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