極上御曹司からは逃れられない運命でした
長い脚を優雅に組んで反対側の窓の外を見ながら、私の肩に回した手でピアスをいじる司輝。

なんの時間なんだこれは。

私だけが悶々としてしまっていないか?

なんだか今日の司輝は格段に男の色香を爆上げしてきている。

そして会場があるホテルに着くと、運転手がドアを開けてくれて先に私が下りた。

するとすかさず司輝も下りてきて後ろからそっとファーのコートを肩に掛けられる。

「ありがとう」

司輝を見上げれば優しく微笑まれる。

続々と他の人たちも会場入りする中、ここでも注目を浴びてしまう。

周りはざわめき、ドレスアップした女性たちが目を輝かせ司輝を見ている。

「お前は俺の。俺はお前の。何も心配いらない」

皆んなが見ているというのに、耳元でまた話しかけられそのままこめかみにキスをされた。

周りからは悲鳴が上がる。

"お前は俺の。俺はお前の"

私の…

そうよね。
何も不安になる事なんてない。
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