極上御曹司からは逃れられない運命でした
私はそっと司輝の頬に手をかざしスルッと撫でた。
大丈夫よと伝えるように。
「ククククッ、最高」
司輝は私がかざした手を握り自分の口元へ持っていくとまた手の甲にキスを落とす。
「もう我慢できなくなりそうだ」
「あとでね、司輝」
そう言って私はクスッと笑う。
「ああ。それじゃ行くぞ」
その声に気持ちを引き締め頷けば、司輝の手が腰に回りエスコートされ並んで歩き出した。
コツコツとヒールの音が広いロビーに響く。
皆んなが注目する中私たちはその間を通り過ぎた。
「兄貴、待ってたよ」
里翔さんが会場の前で待ってくれていた。
その隣には那子さんと、旦那さんで司輝の秘書でもある吉岡さんも。
凄い。
皆んなが並ぶと華やかさが増す。