極上御曹司からは逃れられない運命でした
「言ってたら俺も婚約者になれた?」

はぁ?

「それに凛花ちゃんはそういう人じゃないと思ってたから」

「言いたい事があるならハッキリ言ったらどうだ?」

司輝が真ちゃんに低い声を出す。

「俺は家業に頼らず生きていこうと思ってた」

「え…?」

「お金なんてなくたって凛花ちゃんを幸せにしてみせるって思ってた」

「君、凛花が好きなのか?」

司輝が問う。

「なのに、帰ってきてみればこんな海堂商事の社長をしてるような男と婚約してて」

真ちゃんは司輝を無視するように私に向かって話し続ける。

何を言ってるのかわからない。
私はただルームメイトの友人だから真ちゃんと仲良くしていたつもりだった。

「金に目が眩んだの?」

「何言ってるの真ちゃん」

そんなわけない。

「真ちゃんって呼ばないでよ。いつまでも子供扱いはやめてくれ」

「私は別にそんなつもりじゃ…」

「俺だって金ならあるよ。会社を継げばいくらだって」

「え…?」

「今まで、あんな家嫌いだし、家出も同然だったけど、そんなに金が欲しいなら継ぐよ俺」

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