極上御曹司からは逃れられない運命でした
「真太郎君と言ったね」

司輝がすかさず声をかける。
でもその声は余裕だ。

「悪いが君はまだ子供だよ」

「んな!?」

真ちゃんは怒りを露わにする。

「そういう話はこういう場でする事じゃない。それに凛花は金に眩むようなそんな女でもない。好きな女を信じる事も出来ないようじゃまだまだ子供だ」

そう言って笑う。

「俺が親父の会社を継いだらあんたなんて!」

「悪いが…難しいだろうな。今の君じゃ、羽山物産は継ぐ事も出来ないだろう。そんなに甘くはないはずだよ、羽山社長は。君もわかってるだろう?」

真ちゃんはそう言われて口を閉ざす。

「それに…、いくらガキとはいえ凛花は渡さない。凛花は俺のだ。さっきみたいに凛花を侮辱するならガキでも容赦しねぇぞ」

そう言って真ちゃんの側まで顔を寄せた司輝は言い放つ。

「という事で、そらそろいいかな?」

司輝は姿勢を戻すとまた何事もなかったかのように笑顔を向ける。
< 237 / 303 >

この作品をシェア

pagetop