極上御曹司からは逃れられない運命でした
「ああ。あとは、見せしめ」
「見せしめ? 何に!?」
私はついに起き上がり司輝を見る。
「俺も分からなかった。てっきり俺に惚れてて引っ付いてきてるのかと思ってたから。でも親戚である事は変わらないから、無碍にも出来なくて放っておいてたんだ」
ん?
どういう事?
「気付かなかったか? 俺と話してる時チラチラと他を気にしてたの」
「全然」
そうだった?
「その視線の先には里翔がいた」
「え!? まさか…」
「ああ。まさかだろうけど、藍はずっと里翔に見せてたんだ。今思えば里翔がいる時じゃないと藍は俺にああいう態度は取らなかったし」
「ええ!? 待って! トイレの時も里翔さんが来たよ!」
「ああ。でも藍はもしかすると本当の気持ちに気付いてはないのかもしれない」
なんか謎解きみたいになってきた。
そしていつの間にか黒い感情もない。