極上御曹司からは逃れられない運命でした
「ほら、凛花もそう言ってんだ、もうその辺でいいだろ。行くぞ」

司輝が後ろから声をかける。

「司輝くん…」

「藍、行こう」

里翔さんが藍さんの頭を撫でると、藍さんは目に涙を浮かべて微笑み頷いた。

そして里翔さんが私を見て"ごめんな"と口パクで言ってきた。

私はそれに笑顔を返した。
もう大丈夫ですよ、と。

その後さっきのしんみりした雰囲気から一変、はしゃぎまくる大人たち。

「ぎゃはははは!」

藍さんがそれは豪快に笑って里翔さんの後ろにしがみついている。

「お前もちゃんと捕まってろ、振り落とされんなよ?」

司輝がアクセルをふかした。

彰さんはそんな私たちの写真やビデオを撮りながらついて来る。

そしてさんざんはしゃいで夜になると、みんなでキャンプファイヤーみたいに火を囲んで寒空の下暖をとりながら、お酒を飲み交わした。
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