極上御曹司からは逃れられない運命でした
〜凛花side〜

「ただいまー」

もうすっかりこの家は私の居場所になった。

司輝が私を大きな愛で包み込んでくれるおかげで。

人との繋がりが出来て、昔の一人でいるのが当たり前だった私にとって、これは想像もしていなかった未来だ。

「お帰り。ただいま」

司輝が優しく見下ろしキスをくれる。

「ふふふ。お帰り」

私もそんな司輝に背伸びをしてキスをした。

そのままギューっと抱き締められる。

落ち着くー。

いやドキドキは今だにしてる。

たぶんこれはずっとしちゃう。

司輝との出会いは本当に偶然が重なり合って起こった。

でも何度もその偶然が重なって、今となっては運命だったのかなってそんなロマンチックな事まで考えてしまう。

私にとってはピンチを何度も救ってくれるスーパーヒーローみたいな人だ。

まさか自分がこんな素敵な人とどうこうなるだなんて想像もしていなかった。
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