極上御曹司からは逃れられない運命でした
ましてや結婚して夫婦になるだなんて。

あの日、初めて出会った日に感じた直感は見えない糸で繋がって、年月をかけて手繰り寄せたみたいに引き寄せられた。

この広い世界で、同じ時間、同じ場所に何度も出くわして。

きっと何度も知らぬ間にすれ違ってる人なんているかもしれないのに、司輝と私はこうして繋がった。

全く別の世界で生きている人だと思ってたのに、誕生日も同じでどこか同じ星の元で生まれたのだと感じた。

歳も、育った街も、育った環境もまるで違うのに。

不思議と同じ空気感を感じられる。

そりゃ今だに仕事をしている時の司輝は見慣れないけど、普段の司輝を知ってるから純粋に尊敬できる。

私は世界で一番幸せ者だと思う。

こんなにも正義感に溢れて、誠実に私を愛してくれるんだから。

司輝はどれだけのものを背負って生きているのか。

その大きな背中であれだけの会社をまとめて、私の人生まで背負おうとしているんだから。

本当に凄いと思う。

器が違う。
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