極上御曹司からは逃れられない運命でした
てか今のって…

「し、司輝さん!?」

私は思わず大きな声をあげてしまう。

すると彼は振り返ってまた戻ってきた。

え!?
ええ!?

嘘でしょ!?

「何で俺の名前を?」

そ、そっか…

わかんないよね…

「あ、あの私、昔奥様と一緒にご飯をご馳走になって…。二時間かけて司輝さんに車で送ってってもらった…」

すると司輝さんは目を大きく開ける。

「あの時の高校生?」

「は、はい! あのっ…」

もう今日しかちゃんとお礼を言える時なんてないと思った。

「今日といい、あの時といい、ありがとうございましたっ!」

私はバッと勢いよく直角に腰を折って頭を下げた。

「ちょ、顔上げて。大丈夫だから」

「ずっとちゃんとお礼を言いたかったんです!」

私は懲りずに頭を下げたまま声を上げる。

「ほんっとに、本当に!」
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