極上御曹司からは逃れられない運命でした
もういい。

洗濯回そ…

足も治った所で洗濯物を洗濯機にぶち込んでスイッチを押す。

ピー

え?

error?

は?

もう一度押す。

ピー





「いや、ピーちゃうねん!」

バンと洗濯機を叩いてツッコミをいれるも無視を決め込む四角いヤツ。

嘘でしょ?

一昨日は元気だったじゃん!

しっかりしてくれよぉー。

はぁ。

何度目か分からないため息をついて私はいそいそと自社の青いバッグに洗濯物を詰め込む。

こうなったらもうランドリーに行くしかないもん。

時計を見れば21時。

早く寝たかったのにな…

肩に大きなバッグを抱えて愛車の四駆に乗り込む。

ルームウェアの白のタンクトップにグレーのスウェット生地のショートパンツで、上から薄手のグレーのジップパーカーを羽織ってきた。

頭には黒のキャップを被って。

どうせ誰にも会わないだろ。

そもそも知り合いがいない。

はっ!

寂しい女だよ私って奴は。
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