極上御曹司からは逃れられない運命でした


携帯で検索した近くのランドリーに着いて車からピョンと下りてバンと扉を閉める。

良かった。

誰もいないや。

駐車場もあるしなかなか良いじゃん。

そして洗濯を回して一度外に出た。

蚊に刺されませんように。

痒いのは嫌いよ。

掻きむしりたくなるからね。
私のこの胸のモヤモヤみたいに。

やっとキスマークも薄くなった。

ったく。

一夜限りの相手に何してくれてんだか。

家に帰ってシャワーを浴びて自分の裸を見た時、思わず叫んじゃったわよ。

司輝さんもなんだかんだ私に夢中になってたんじゃないのー?

……いや、ないか。

ちくしょう。

噛みついてやれば良かったわ。

トランクを開けて、散らかしたままだった細々とした荷物を整理していく。

スタンドでもらったティッシュとか、ティッシュとか、ティッシュとか。

いやティッシュ多すぎな!?

でもほら、カシミアだから。

リッチなヤツだから。

貰うでしょそりゃ。




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