極上御曹司からは逃れられない運命でした
ーー

「社長、フランスの件ですが…」

週明け秘書の吉岡 大和(よしおかやまと)が難しい顔をして話を始めた。

ちなみに吉岡は俺の三つ上で那子の旦那。

「一度現地に出向き、現状把握する必要がありそうだな」

「はい。至急日程調整致します」

「頼む。里翔(りと)を呼んでくれ」

「かしこまりました」

里翔は俺の一つ下の弟で副社長をしてる。

間も無く社長室のドアがノックされ里翔が入って来た。

「お呼びで」

「ああ、来たか。日程は調整中だが近いうちにフランスに行く。その間、台湾への輸出の件頼む」

「任せてくれ。兄貴、土曜日の夜帰れたか?」

女を持ち帰って可愛がったぞとは言わないでおく。

「ああ」

「俺見ちゃった」

コイツはいくつになってもヘラヘラ調子が良い。

「何を」
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